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Tommy『シンプリスト生活』を読んだ

読んだ。

『シンプリスト生活』はよくあるミニマリズム本のひとつ。しかし元エンジニアのデザイナーという作者は感覚的に近いものがあるのか、あるいは今までに読んだ本がひどすぎたのか、同種の本の中では唯一しっくりきた。

特にいいなと思ったのは、”シンプル”と”ミニマル”ということばについて冒頭で定義をして、この2軸でどう取り組むかを考えているところ。作者は、ただものを減らす”ミニマル”よりも、(ものが多くても) 本質が整理された”シンプル”のほうが心地よい、ということを主張している。

この本を読んでまっさきに連想したのはSimple Made Easyという発表。

これは、プログラミング言語Clojureの作者Rich Hickeyが行った基調講演で、”simple”と”easy”ということばの意味を定義して「”simple”なプログラミングを目指しましょう」ということを話している。いい発表なので今でもたまに見返してる。

自分は冗談半分で「部屋が整理整頓されているエンジニアはいいエンジニアである」と言うことがあるが、遠からずかもと本書を読んで再認識した。エンジニアよ、パソコンを捨てて部屋を片付けよう。